いも煮ともってのほかのおろし和え

いも煮は、本来里芋でつくりますが、里芋はカリウムが多いので一部をじゃがいもに置き換えています。
また皮を剥いて乱切りにしてから5分ほど茹でると12％ほどカリウムが減らせます。いも類の1日の摂取量は50g以下を目安としてください。
もってのほかはカリウムが少ない食材。手に入らない場合は小松菜、揚げなす、なめこなどで代用しましょう。

管理栄養士中嶌美佳さん

医）清永会矢吹病院、健康栄養科科長。
腎臓病患者を中心に栄養指導を行っている。

いも煮

材料(2人分)※栄養量は1人分

里芋: 60g
じゃがいも: 40g
こんにゃく: 20g
ごぼう: 6g
まいたけ: 6g
長ねぎ: 10g
牛もも薄切り肉: 60g
牛バラ薄切り肉: 50g
水: 220cc

【A】

砂糖: 1g
日本酒: 10g
だししょうゆ: 12g
濃口しょうゆ: 4g

作り方

里芋とじゃがいもは皮を剥いて、乱切りにしてから5分ほど茹でる。
こんにゃくは手でちぎって下茹でする。
ごぼうはささがきにして5分ほど水にさらし、水気を切る。
まいたけは食べやすい大きさにほぐす。
長ねぎは斜め切りにして、水に5分ほどさらす。
鍋に水と（1）と（2）を入れて煮る。
煮立ったら牛肉と（3）を入れる。
【A】を加えて、最後に（4）を加える。

もってのほかのおろし和え

材料(2人分)※栄養量は1人分

もってのほか（食用菊・ゆで）: 50g
大根: 40g

【A】

米酢: 12g
濃口しょうゆ: 2g

作り方

もってのほかは酢（分量外）を入れた熱湯でさっと茹でる。
冷水にとってから水気をしっかりしぼる。
大根はすりおろし、軽く水気を切る。
（2）を【A】で味付けして、（3）で和える。

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ステージ（GFR）	カリウム（mg/日）	エネルギー（kcal/kgBW/日）	たんぱく質（g/kgBW/日）	食塩（g/日）
ステージ1 （GFR≧90）	制限なし	25～35	過剰摂取しない	3≦ ＜6
ステージ2 （GFR 60～89）			過剰摂取しない
ステージ3a （GFR 45～59）			0.8〜1.0
ステージ3b （GFR 30～44）	≦2,000		0.6〜0.8
ステージ4 （GFR 15～29）	≦1,500
ステージ5 （GFR＜15）	≦1,500
ステージ5D 血液透析（週3回）	≦2,000	30〜35^{注 1,2）}	0.9〜1.2^{注 1）}	＜6^{注 3）}
ステージ5D 腹膜透析	制限なし^{注 5）}	30〜35^{注 1,2,4）}	0.9〜1.2^{注 1）}	PD除水量 (L)×7.5＋尿量 (L)×5

注）エネルギーや栄養素は、適正な量を設定するために、合併する疾患（糖尿病、肥満など）のガイドラインなどを参照して病態に応じて調整する。性別、年齢、身体活動度などにより異なる。
注）体重は基本的に標準体重（BMI=22）を用いる。
注 1）体重は基本的に標準体重(BMI＝22)を用いる。
注 2）性別、年齢、合併症、身体活動度により異なる。
注 3）尿量、身体活動度、体格、栄養状態、透析間体重増加を考慮して適宜調整する。
注 4）腹膜吸収ブドウ糖からのエネルギー分を差し引く。
注 5）高カリウム血症を認める場合には血液透析同様に制限する。

「慢性腎臓病に対する食事療法基準2014年版表1 日本腎臓学会編／東京医学社」より抜粋